数学の超難問、ABC予想が望月先生という方によって証明されたらしいのです。
証明されたのは2012年、、、内容の査読に8年かかったそうです。
理由としては、2012年の望月先生の論文を理解するにはそれまでの先生の論文、
約1000ページほどを理解していないといけないため、とのこと。
その結果、世界でもこの論文を理解できたのは十数人しかいないそうです。
エピソード4〜6を観ていないと、エピソード1〜3の内容が理解できない映画と
なんだか似ていそうです。
(この映画もきちんと理解するには、背景を勉強する必要がありました)
さて、ABC予想とはどのようなものでしょうか。
以下に引用してみました。
これを読んだ方の大多数が「ε (イプシロン)」と「互いに異なる素因数の積」が
出てきた瞬間に「難しい問題だ、、、」と思考が停止したはずです。
私もそうでした。
しかし、これは素数とεのワナなのです。
・左:cは数字の「足し算」
・右:d^(1+ε)のdは素因数ですが「掛け算」さらにそこに指数1+εが加勢しています
どう考えても、「足し算」対「掛け算」+「指数」の戦いでは右側優勢です。
小学生でも、足し算と掛け算だったら掛け算が勝つと考えるでしょう。
あきらかに右軍優勢です。
しかし、左軍が勝つチャンスがあるとすれば限られた状況、
たとえば小早川秀秋の軍勢が左軍に寝返る位のことが無いと難しいはずです。
つまり、これを満たすa、b、cの組み合わせはなんとなく限られそうです。
まさにフォースの導きが無いとこの式は成り立ちません。
望月先生はこの証明に20年かけたそうです。
とても長い時間がかかっているように思われますが、
本能寺の変から江戸幕府までも21年。
豊臣秀吉死去から徳川家康死去(大坂夏の陣の翌年)が18年。
人生で難事を成し遂げるためには、約20年ほどの時間が必要なようです。
見事証明をされた望月新一教授には、
江戸幕府を成立させた徳川家康の苦労が実感できるのではないでしょうか。
さつき台動物病院
多田