振り返ったら呪われる

 こんばんは。さつき台動物病院の多田です。昨年の錦鯉、今年のウエストランドと2年連続で応援していた芸人が優勝して大満足です。今まで生きてきていい事が無かった、ウエストランド井口の復讐劇が14年目にして成し遂げられました。本当は一年間モグライダーを応援していたのですが、準決勝にも残りませんでした。美川憲一さんって本当にかわいそうですよね!

 

 現代のコンプライアンスガチガチのテレビ業界でウエストランドのネタが受け入れられるとは思いませんでしたが、採点側が反コンプラ連合なのか圧勝での優勝でした。サンドウィッチマンの悲しきモンスターが、「笑ってしまったら同罪」と言っていたのを聞いて、まさしくそのとおりだなと思いました。よく考えると、2016年以降のお笑いって、イジりが本当になくなってしまいましたね。昔はイジられてナンボだったんですけどね。ダウンタウン松本さんなんて横山やすしが亡くなった日も横山やすしのマネをしてましたからね(当時ちょっと問題になったけど)。

 

 さて、ウエストランドのネタで名前こそ出なかったけれども、ネタ中でちょっと「イジられた」グループ?芸人?役者?のファンが怒り心頭で井口の事を叩きまくっているようなのですが、叩けば叩くほど井口は話題になるし、そもそも井口の言ってることに共感しているから名前も出されていないのに叩いてしまうのでしょう。まさしく「笑ってしまったら同罪」「反応しても同罪」「振り返ったら呪われる」。怪談で「振り返ってはいけない」と言われるのは、「認識してすぐに反応すると自分にとって不利益になる場合もある」という教訓なのだなと思いました。しかも反応する理由が怒りや恐怖といった負の感情の時は要注意です。そう考えると小柳ルミ子師匠の「その質問聞こえませーん」はまさしく天才的な反応です。

 

 個人的には、ウエストランドは河本が井口をたしなめる気が無いのにたしなめているような感じを出せるのがすごいと思う。コンビに全く貢献していないようにみえて実は代えのきかない人材としては、バイきんぐ西村さんとツートップを張れるだろう。おそらく来年は河本のポンコツぶりに井口がツッコむ(ボケとツッコミ逆になってるけど)光景が様々な番組でみられることでしょう。河本は独自のポンコツ路線を突き進んでもらいたいなと思います。

 

 以上、お笑いの評価をする痛いファンからでした。

 

 最後に、今年のM-1では那須川天心の「テレビの前で観ていた時は笑っていたけど、スタジオで生で見るとみんな真剣で笑いより感動しています。」というコメントが一番良かったです。僕もトレンディエンジェル優勝あたりから、M-1は笑いより感動しちゃうんですよね。