変わらなきゃ

 こんにちは。さつき台動物病院の院長 多田です。日産の社長が叩かれまくってます。9000人リストラする代わりに、自身の役員報酬を3億円に減らしますと言って、給料もらいすぎやと叩かれたり、ホンダの子会社になりたくないとゴネて叩かれたり、正直うまくいってない大会社に役員が60人もいたら、何も決定できなくて良くなりようが無いなんて、ちっぽけな動物病院経営者の私でもわかるのだから、叩いている人は会社経営もしたことの無い、もしかしたら管理職経験も無い、さらにもしかしたら学生なのかもしれないと思いました。

 

 そもそも、経営が上手くいくかどうかなんて社会情勢や国際問題、天災などが関与するために完全な運だめしゲームなのです。まぁ人を騙して儲けるとか犯罪行為で儲ける、やらなきゃいけない仕事をやらないなんていうのは論外ですが、日産の経営陣も最低限のやらなきゃいけない事はやっていたのでしょう(逮捕された社長はいましたが)。少なくとも日産の車は町で結構走っているので、最低限のやらなきゃいけない事はやっていたのでしょう。ただ、トヨタという運も実力も持った優等生と比較されて叩かれているだけのような気がします。

 

 でも、なぜ日産はホンダと経営を1つにできなかったのでしょうか?どうやったら復活できるのでしょうか?内田社長を叩く前にもっとこの事について考察するべきなのではないでしょうか。そもそも、日産の栄光時代(1980年代?)世界の自動車生産台数はもっと少なかったはずです。車というのは先進国の中流階級以上の人が持つ贅沢便利グッズだったからです。ここ10年を考えてみると、中国人が自転車から車に乗り換えました、インド人も車を買い始めました。1990年と比較して地球上でたくさんの自動車を作らないといけなくなりました。ガソリンも高くなり、排気ガスもきれいな車をつくらなきゃいけない、先進国ではおじいちゃんがコンビニの駐車場でアクセルベタ踏みしても緊急自動停止しなきゃならない。「世界で車が普及する=40年前と比較にならないような高性能な車をたくさんつくらないといけない」しかもエンジンHVPHEVEVの4種あり昔はセダンと商用バンとトラックだけだったのが、コンパクトSUVワンボックスセダンスポーツ高級安ガソリンディーゼルFFFRMRRR4WDAWD・・・・ニーズに合わせて色々作らなきゃならなくなって、とんでもなく高度で複雑で大規模な事業になってしまったのです。

 

 この事にうまく対応できたのがトヨタだけで、日産とホンダは500万台まで伸ばした販売台数を300万台に落としてしまっているので、日産からしたらホンダも同じく負け組だろうと思っていての子会社化拒否なのでしょう。スズキはインドを主戦場にする会社になることで、生き延びるという選択肢を取りました。おそらく自動車生産事業高度化の勝者はトヨタとスズキとヒュンダイだけだと思います。日産、ホンダ、VW、ベンツ、中国メーカーは流れに乗り遅れなかっただけ、その他の自動車会社は潰れなかっただけ、マツダもスバルもおそらくそう遠くない未来にトヨタに吸収されると思うのです。ガソリンが採掘できなくなったらそもそもロータリーも水平対向も必要ないですから。

 

 そもそも地球上にこんなにたくさん自動車会社が必要なわけないので、iphoneとandroidみたいに自動車会社はトヨタグループとVWグループの2社とかになるのではないかと思っています。日産は子会社でも何でも良いのでホンダとくっつくべきだし、三菱も合流すべき。30年以内にホンダの自動車部門はトヨタが引き継いで、ホンダは本来のバイク部門と航空機部門だけの会社になると思います。トヨタもうかうかしてると中国メーカーにのまれちゃうので要注意ですね。中国が武力で日本を占領する〜とか言われてますが、日本の大企業のほとんどが中国資本に買い取られて、日本人は中国人経営者の下で働くだけ、みたいになってしまうのかもしれません。電気コンピューター分野では一部そうなっているのですからね。日本もUSスチール買収しようとしてるから他国の事は言えないですけど。

 

 日産を良くする方法、、、、無い。ホンダと合体して徹底的にトヨタの真似っ子をする。国内ではトヨタより価格をちょっと安くする。ホンダは北米が主戦場、日産は仕方ないので南米を主戦場にする。欧州はどう考えてもVWグループのものです。そしてしばらくしたらトヨタに吸収してもらう。こんな感じになるのではないでしょうか?